雪見だいふく その後のふたり(鶴さに)

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雪見だいふくの日から一緒に帰るのが当たり前になった私たちは、コンビニの寄り道も恒例だ。
夕飯までもたないと言ってはアメリカンドックや唐揚げ串やらを買う先輩は、今日は珍しく肉まんを選んでいる。

うぅ、私も食べたい!けど太る…。
そんな物欲しげな目に気付いたのか、どうなのか。

「ひと口食べるか」

お店を出るや差し出されたホカホカふっくらの白いそれ。
「ありがとうございます」と手を伸ばせば、ひょいと遠ざけられた。
むぅと睨めば金色の双眸は弧を描き、「そのまま食えばいいじゃないか」などと口元に差し出される。鼻先をくすぐる湯気とおいしそうな匂い。
くっ、おなかが鳴りそう…。

「ほら、あーんだ」

こんな風に食べさせて貰うのは恥ずかしい。けど、ちょっと嬉しくもあったりして。だってなんか、いかにも彼氏彼女っぽいっていうか。
いや、ぽいんじゃなくて、本当に、そう、なんだけど。
かぷりと食むと先輩は満足げに目を細めた。

「それはきみにやろう」
「え?」
「なあ、ダイエット、そろそろやめないか?きみにその必要はないし、こうして一緒に食べられる方が嬉しい。それに……俺は今くらいの抱き心地が好きだ」

囁かれて、寒さが吹き飛んだ。
 

(Pawoo 17/11/5 ログ)
 


 
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