小説同人誌の作り方1 とりあえずやること→イメージしてみる

書いた作品を本というかたちにしたい!
同人誌を作ってイベントに出たい!

……とは思えども、『はじめて』の時にはとっかかりすらわからないですよねぇ💦

検索するとそういうのを専門に説明紹介しているサイトもあるので、ひとつひとつ探して疑問点を解消していけばいいんですが、なにから手をつけていいかわからないから、検索ワードすらどうしよう?ってなったりして。

確かなことは、なにがなくても中身を書く。

中身を書く。

大事なことなので二度言いながら、主に自分に言い聞かせてますw

とりあえず、中身が一番必要なモノなのは間違いないです。
まあ、その上でざっと必要なことを書き出してみようと思いマス。

ちなみに、同人誌は作り手の好みを詰め込むもので、作る手順だって人それぞれ。
ふーん、そういう手順もあるのね、くらいのかる~い気持ちで読んでくださいね。

同人誌を作るのにやらなくてはいけないこと

同人誌を作るにあたって、やらなければいけない主なこと
・印刷所で作るか、コピー本にするか決める
(コピー本にするなら作り方はこちら
・中身(本文)の作成
・表紙の作成
・本の装丁(紙をどうするとか、表紙をフルカラー印刷にするかとか)を考える

案外シンプルなので、たぶんイメージしているよりも難しいことではないのでみんなどんどん軽率に同人誌作って頒布して欲しいです♡

そうは言っても、だから作り方がわからないんだってば!って思いますよねぇ。
私も初めて本を作った時には印刷所の価格表の見方すら???でしたw

ベストは中身が書き上がっていて、さてと、どうしよっかなぁ♪と考えていければいいのですが、Twitterのタイムラインでも、表紙がすっごく素敵なんですよ~!なんて言っている書き手さんが、せっせと原稿を書いているってのをよく見ますよね。
……ええ、私もそのひとりです。。。

中身がまだ書き上がらない!

大抵の人が、その状態でレイアウト考えたり装丁考えたりいろんなことを同時進行でやってたりしますw
なので、手をつけられそうなとこからどんどこやっていくといいですよ(*´∀`*)

できあがりをイメージするために、既存作品をひな形にいれてみる

同人誌といえば、B5、A5、新書、文庫のサイズがありますが、小説だとA5サイズと文庫サイズが主流ですよね。
コピー本なら小説同人誌だとA5が主流だと思います。
まあコピー本なら豆本という小さな本も作れたりしますが。

印刷所で文庫サイズの本を作ると、それこそ本屋さんで並んでいるのと同じように作ることもできるし、読み手の方はしれっと本棚に並べていてもアヤシまれないで済むというメリットがありますかね(笑)

私は絵描きさんとの合同誌の時にB5でも作ったことがあるのですが、基本A5サイズで作ってます。文庫サイズも作ってみたいと思いつつ、結局A5。
理由はA5の方が作る時に多少見当がつくというのがひとつ。もうひとつは、お財布に優しいから♡
まあ、このあたりはあちこちの印刷所を見比べてみてください。

ただ、本文が仕上がっていない段階だと、その料金表を見比べてもいったいいくらかかるのかってことがわかりません。

そこで試して頂きたいのが、既存作品で、仮にA5の原稿を作った場合、文庫の原稿を作った場合、何ページくらいになるものなのか?ってのを確認してみる。
実際の原稿のひな形を使ってみることで、何文字で何ページくらいになるのか、具体的に見えてきます。

じゃあ、そのひな形はどうしたらいいのか。

私が本文のレイアウトをどうしようって相談されてお勧めするのは、基本的に金沢印刷さんです。
ここの『Windows Officeで作成する場合』の下の方にワードで小説原稿を作る時に使えるひな形をダウンロードできるところがあります。
なにがなにやらわからないって時には、ここのひな形をまんま使うというのもひとつのテです。

ダウンロードしたら、ひな形に既存作品の本文をコピペしてみてください。

何ページくらいになりましたか?

脱稿してないうちに何ページの本になるかなんて初心者には到底わかるはずもないですが、文庫にするときっとこのくらい、A5だとこのくらいってふんわり総ページ数が浮かびましたでしょうか?

同人誌を作るのにいくらくらいかかるものなのか

金に糸目はつけないゼ!って方はまあいいのですが、初めてだと同人誌を作るのにいくらくらいかかってるものなのかってことすらよくわからず、下手すると読み手として新刊を楽しみにする反面「同人誌って高くね?」なんて思ってる方もいるんじゃないかと。

印刷所の価格表を見て頂けばいいんですが、その表を見るにあたって、まずは同人誌のページの数え方を書いていこうと思います。

同人誌のページ数の数え方

同人誌は表紙と本文、それに本文と表紙の間に遊び紙といって本文の紙とは違う紙がぺらっと挟まっている装丁が多いと思います。
じゃあ、同人誌のページ数はどう数えるかというと。

例)44ページの同人誌
表1(表紙) 1ページ目。表紙
表2 2ページ目。表紙の裏
遊び紙 ページにカウントしない
本文3~42ページ 3~42ページ。実質40ページ。
表3 裏表紙の裏。43ページ目
表4 裏表紙。44ページ目

『彼女のすきと鶴のすき』を例にすると……

ポイントは、総ページ数ー4=実際の本文のページ数であるということ。
ついでにいうと、その本文のページ数は4の倍数が基本ということ。

これを踏まえて、印刷所の料金表を見ていこうと思います。

印刷所の料金表を見てみる

同人誌、印刷所、と検索すればいっぱい出てくるし、ここがいい、あそこがいい、と人によってオススメの印刷所も様々。
このあたりはまた印刷所を選ぶ時に見ていくポイントなどを紹介するとして、とりあえずはひな形をダウンロードした金沢印刷さんのものを見ていきます。

印刷所によって、セットやらなにやらいろいろあるのですが、金沢印刷では一番人気だというこびとセットを見ていきます。

このセットは。

・表紙はフルカラー印刷
・納品時の送料が二カ所まで無料。
(例えば、書店委託とイベント会場に納品するなら送料はかからない)
・遊び紙に印刷しないなら、遊び紙は無料。

というものです。

引用元:金沢印刷HPA5料金表

もう一カ所見てみましょうか。

プリントオンさま

こちらはシンプルセットが。

・表紙はフルカラー印刷
・納品時の送料は一カ所まで無料。
・遊び紙はオプションなので別料金。

引用元:プリントオンHP A5料金票


この二カ所で比べてみると、表紙に使える紙の種類や遊び紙、送料が違うってのはありますが。

48ページで100部だとすると。

金沢印刷は38000円(表に48Pはありませんが、44P↑、52P↓なのでこの価格となります)

プリントオンは36800円

ということになりますね。

なお、こういう料金以外に中身をかく労力・相当の時間が費やされているし、イベントに参加する時には参加費用、交通費、イベント会場への搬入搬出費用etcがかかるってことも頭の隅に置いておいてくださいませ。

何冊くらい刷ればいいのか?

何冊くらい刷るかはですね、これはもうなんともいえません💦
ジャンルにも寄るし、ぶっちゃけその人の人気にもよるし……etc
いろんな要因がからむので。
多分、これまでたくさん本を作ってきているサークルさんも、自分が作るならこのくらいかなぁ?って目安はあれども、多少悩む部分だと思うんですよねぇ。

ただ、親しい相手でも何部くらい刷ったんですか?とは訊かないことをおすすめします。
あまり気軽に訊くような話しでないと私は思ってるので。
もっとも、そこは人によると思うので、なんともいえませんけどね💦

少なくとも、同人誌を作って利益が出る人はそんなに多くないって思っておけば間違いないです。

そんなわけで、今後またひな形のことや、仕様のこと、表紙のPP加工ってなんだ?、オンデマンドって?みたいなことをちょこちょこ書いていこうと思います。

参考になるかな……

でもよく訊かれることを考えながらちょっとずつ纏めていくので、なにかの足しになれば幸いです|•'-'•)و✧

*これが知りたい! ってことがあれば拍手などからお知らせ頂けたら、リプでお答えしたり記事として書いたりするのでお気軽にどうぞです。

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