実はこの本、1を買った後に長らく積み本と化してました。
お話としては、東京に住んでいた小春という女の子が中学生の終わりに不登校になってしまいまして。
高校にも行けないままに引きこもっていたのだけれど、父方の祖母が京都祇園で小さな雑貨屋さんをやっていて、そこで住み込みの手伝いをしに行くところから始まります。
祖母の吉乃には不思議な力があって、拝み屋さんとして近隣住民に親しまれているんですね。
同居しているのは吉乃だけでなく、和菓子職人である叔父の宗次郎も。
叔父といっても格好良くて職人の腕も素晴らしく、人間的にも魅力的な男性です。
それに加え、はとこにあたる澪人という大学生も由緒正しい陰陽師の流れを汲む実力者、水干姿で現れる人外の若宮くん。
そんな登場人物たちに囲まれた小春の京都での生活が描かれています。
1巻は、学校に行けなくなった小春が京都で祖母を始めとした身近な人間に秘密は秘密のまま受け入れられて生活して、ちゃんと自分のそれと向き合おうと決心するところまで。
まあ割とゆるりとした雰囲気で、うわあぁって盛り上がるほどのことはないです。
1巻で小春が学校に行けなくなった理由が明かされずに引っ張られて、2巻で明かされる、それを両親に話す為に帰省をするという流れだったので、結局秘密ってなんぞ?、どうなるのかなぁ……程度で2巻を買ったんです。
このシリーズがいよいよ盛り上がるのは、わたし的には3巻から。
小春の澪人への淡い恋心、それから人外の若宮くんとの関わり。
それがまさか、どんどこ話が広がって、4巻の終わりには、5巻!!5巻をすぐに読まねば!!ってなりましたw
一応7巻でひと段落の大団円にはなってます。
ただ、8巻からはその後の新展開な話になっていて、これもまた先が楽しみな状況です。
1巻読んで、登場人物は好きだし読みやすいけど、イマイチ盛り上がりに欠けるなぁって思っても、とりあえず2巻、出来れば3巻までは読んでみることをおすすめしたいと思います。
コミカライズもされているので、そちらで読んでみるというのもいいかも♪
積み本していたお陰で、一気に9巻まで読めてよかったです✨✨✨✨