なにに育つかわからないものを育てているんだな、と

風邪をひいたみたいです。

みたい、というのは、なんだか寝ても寝てもすっきりしないし、その上昼寝までしたのになんとなく体が熱いような……と熱を測ったら37℃。
まあほんの微熱です。
が、それを知ったらちび子がはりきりだして、今日は夕飯を作ってくれるそうです。
熱があるといっても元気だし食欲もあるので、カレーを作って貰いますw

私は別に『子ども』が好きではなくて、こうして産んで育てるようになっても、自分の子だからまあかわいいけれど、『子ども』というものを比較的許容できるようになった程度で別に好きではないです。

少なくともそれについて悩んだことはないし、好きになろうと努力したこともないし、日常で困ったこともないです。
だから、「我が子を愛せなくてつらい」って感じる人たちは、とても真面目で一生懸命な、優しい人なんだろうなぁって思っています。

はっきり言って子育てなんて、大変だし理不尽だし面倒だし、自分の時間はなくなるし、お金はかかるし、それが大切な我が子だろうとしてもその心情で大変さが軽減されるなんてこと全然ない。
自分の子、もしくは自分の家の子に対してでなければ、やらなくていいならやりたくないです。
でも、女性がそれを公言すると、なんというか『女のクセに』って思われちゃう世の中で、そういう世の中に真っ当におさまってきた女性自身、「なんで私は……」って悩んじゃうのかなあって。。。
これが男性だったら「ははは、お前、それじゃあイクメンにはなれないな!」と笑われるとか「最近はそれじゃあモテないぜ」って言われる程度の話で済んじゃいそうなのに、女性にはなんというか『母性』が当たり前に求められちゃうんですよねぇ。

最近医学部で女子の点数がさっぴかれてた話が問題になってたじゃないですか?
女性は結婚があって、出産があって、だからその職に留まりにくいから、医療業界の為にも男性を優遇……でしたっけ?

そりゃ生物学的に女性しか産めないんだから産みたきゃ産むし、それに伴って日常生活すらままならなくなるんだから休職だってするでしょうよ。
でも、産前産後の体調が整えば、女性だって普通に働けるんですよ。
……子育ての負担がなければ。

これを夫なりそれ以外なりが半分負担してくれれば、大変ではあるけれど、まあそれなりに働ける。
それにしたって『それなり』です。
だって子どもときたら、突然熱は出すわ、体調崩すわ……。
その時に、多くの家庭は仕事を休むのは母親で、そこはもう疑う余地もないって考えの方が多そうです。
そりゃまあ心配ですからついていてあげたい気持ちはあれど、母乳育児でもない限りは男が休むんでもいいんやで?って思うわけですよ。
もっとも、男の人が「子どもが熱を出したので休みます」なんて会社に言おうものなら、「は?母親が看ればいいんじゃね?」って思われるのが9割方なんでしょうが。

子どもも話せるようになって多少意志の疎通ができるようになってからも、ひとりで置いておくわけにもいかないし、なぜそこに昇る!?なぜそれを口に入れる!?なぜそれに手を伸ばすか!!!ってことも平気でするわけですよ。
もうホント、目が離せない。
まあそこまで目が離せないのは保育園の年中さんか小学校に上がる前くらいまでですけどね。
ここまででざっと5~6年です。
ちなみに生まれて最初の半年ほどは、昼夜関係なく2~3時間おきに授乳して、睡眠すらままならないです。
自分の食事すらままならないのに、夫の食事の仕度をして、家事をして……そりゃ「我が子でも可愛くない」って感じ始めて泣き出す女性も出てくるし、ノイローゼになっちゃう女性だっているってもんです。

まあ総じて子育てって大変だよな、って話です。

ひと昔、いやふた昔前くらいなら母親が専業主婦なのが当たり前で、その大変さに専念するのもアリではありました。
実際、食うに困らない程度の収入がどうにかあって、子育てに専念できるんだとしたらその大変さもまあ許容できるのかもです。

でも、社会は女性にも働けという。
少子化なんで産んでくれないと。
でももっともっと女性も、なんなら今は悠々自適しているはずの年寄りまで引っ張り出して、もっともっと経済活動に参加しろと。
あ、でも子育てはよろしくね! 保育園も学童保育もないけどね! と。

そりゃ、ふざけんな、ってなりますよね。

働きたい女性だって、好きで働くとはいえ大変さが変わるわけでもなくサポートがなければいっぱいいっぱいになるに決まってます。
「でも働きたいんだろ?」って言われてしまえばそりゃそうかもしれませんが、誰の胤から芽吹いたかわかってんのか!?と胸ぐらつかんでグイグイしてやりたくなる方もいそうw

総じて男性の意識が変わらない限りは、今の少子化問題って解決しないんじゃないかなあ。
子育ては母親だけの役目じゃないってわかってます!キリッ って男性も、手伝うんでなくまるっと半分負担を負うって意識はまだまだ低そうだしね。

もしくはすっごい経済が改善して、専業主婦率が増えたり、ベビーシッターとかをみんなが気軽に使えるくらいになるとか。
そうなれば子どもも少しは増えるかも。

ま、女性側も意識改革が必要じゃね?って思いますけどね。

私、電話の応対のお仕事をしてるんですけどね。
息子の代わりにかけてくるママ、多すぎ。
息子と言ったって、30才40才のいい大人ですよ。
それが、手続きやらなにやらの為にママがお電話してくるわけですよ。
娘の代わりにかけてくるママなんて本当にごく僅かなのに。
個人情報にキビシイ昨今、家族からでは受付や手続きができないものがほとんどなのですが、ママは可愛い息子のためにすごくねばってきます。
すみません、出来ないものは出来ないです、なんてやりとりがエンドレス……。
忙しい息子ちゃんの為にがんばっているんだと思うんですが、ママ=女性がなんでもやってくれる感覚をお母さんが率先して育てているのでは?なんて穿った見方をしそうな勢い。
母親勢も、「もぉ、男の子はいつまでも甘えん坊さんなんだから♡」なんて言ってないで、自分のことくらい自分で出来るの当たり前!な精神でぜひ。

私の頃は育児も子育ても両立したのよ!大変だろうと出来るわよ!なんていう年配の方々もね、喉元過ぎたから言えるんだよ!って声を大にしていいたいです。

とまあ総じて子育ては大変だし、社会的にも大変なことは多いし……なんですけどね。

ここまでつらつら書くと、あらあら、子育てでストレス溜まってらっしゃるのねぇ(*´・ω・)(・ω・`*)ネーと思われそうですが、私は総じて雑だし、あんまりこまかいことを気にしないせいか、『子育て』に現状そこまでストレスは溜まってないかなぁ。
……まあ、ひとりだったらもっと書く時間確保できるんじゃ?って思うことはあるけども(笑)

そんな感じで、私みたいに『子どもは別に好きじゃない』なんて女が母親になっても、お子様は勝手にすくすくと育っていくわけですよ。
それこそ、ママがお熱あるならご飯の支度する(๑و•̀ω•́)و‬って張り切って台所にたってくれるような優しい子に育ってます。
うちの子すげーな!←たまには親馬鹿w

俵万智さんの句にこんなのがあります。

親は子を育ててきたと言うけれど 勝手に赤い畑のトマト

ひとりで育ってきたようなことを言うな!って反論したくなる親もいるのかな。
私はこの句をよんで、ですよねえ、と感じます。

最低限のお手入れやら水やりがあって、小さいうちほどそれは大変で、大きくなってくればそれはそれでまた別に大変なこともあるんだろうなと思うんですけどね。
そうは言っても、まごまごしたり悩んだりしてても、子はちゃあんと育つんだな、と。

それがトマトなのか秋桜なのか、花が咲くものなのか、根を広く広くはっていくものなのか、何が育つんだかわからないままにお世話をしてるんですけどね(笑)

トマトに育て!!!って願ったってそもそもこの苗が野菜なのかもわからないし、水をたっぷりやるのがいいのか、日向が好きなのか日陰が好きなのか、その特性すらも日々手探りです。
……やっぱり大変じゃんw

大変だけど……まあたぶん本当に心身共に大変な期間ってのはイメージしているより短い期間なので。
子どもが愛せない、好きじゃない、って悩んでいる方。
産めば愛しくなるものよ、なんてこたあなくて、私は今も子どもは別に好きじゃないです。
ただ、電車の中で赤ちゃんが泣きわめいていると、前は煩くてツライ……って感じてたのが、あ゛あ゛、お母さん大変だ、今めっちゃあせってるだろな、わかります、いいんですよ、しゃあない!って気持ちになれるようになった程度です。
それでもまあ、どうにかなってます。幸い。

でも、どうにもならないって思ったら、頑張りきれないなって思ったら、生死をかけずに他の方に託したっていいんですよ。
頑張る気がない方も、男といるのに邪魔なら、手放してくださいな。

その子が生きていることで、先々救われる命もあるかもしれないし。
もしかしたら、その子が世界を救っちゃうかもしれないし。
だから、未来をとざすような選択だけはしないでね、って悲しいニュースに触れるたびに感じます。

来年は改元。
世が世なら、なんか縁起よくないことが多いし災厄断ち切るように改元しようぜ!ってな時代もあったわけで。
明るいニュースが増える世の中でありますようにと願う年の瀬です。

……たまには真面目っぽく書いてみたけど、結局よくまとまりませんでしたw

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