懐かしの○○の質問です(笑)
以前のサイトのファイルを整理したら出てきました。
読んでる人がどの程度楽しいかはともかくとして、書くはすごく楽しいので鶴さにでもやろうかなw
ってことで、『緋色の欠片』
真弘先輩×珠紀にて。50の質問です。
「鴉取真弘様だ」
「春日珠紀です」
「18」
「17歳です」
「見りゃわかんだろうが」
「女です」
「んなもん、オトナで男前な正義のヒーローってとこだな」
「先輩、それって性格と微妙に違うような気が……」
「なんだ? 珠紀。なんか言ったか?」
「いえ。えーと、私の性格ですよね。うーん……普通?」
「おまえ……性格訊かれて、普通ってなんだ普通って」
「え? なんか変ですか?」
「俺様っ!(即答)」
「……珠紀。あとでじっっっくり、話し合う必要がありそうだなぁ?」
「あ゛……いえ、だから、先輩! 俺について来いって感じで、格好いいって意味ですよv」
「よくわかってるじゃねえか。で、珠紀の性格か。案外頑固だよな。うじうじ悩むクセに、こうと決めたら絶対ひかねえしよ」
「去年の秋だな」
「この村で会いました」
「……」
「……? なんですか?」
「おまえ、先言え」
「先輩の第一印象ですよね? 小学生かと思いました」
「おまっ! あれ、素で本気だったのかっ!?」
「あはは」
「あははじゃねえ!」
「そういう先輩はどうだったんですか?
私のことバカっぽいとか、姫らしくないとか言ってましたよね?」
「そ、それはだなぁ」
「……ホントは可愛いとか思いましたか?」
「そそそそんなことあるか! ふ、普通すぎて、ホントに玉依姫なんて務まるのかと心底不安になった!」
「むぅ、ひどいです、先輩」
「どっちがだ!」
「まあー、あれだ、すぐ泣くクセに気が強いとことか、嫌いじゃない。料理もうまいしな」
「どうせ、美鶴ちゃんほどじゃないですけどね」
「は?」
「この村に来た頃は、なにかにつけ美鶴ちゃんと比べられて散々な言われようでしたし」
「んなもん、根に持ってんな。あの頃は知らなかったんだからしょうがねえだろが」
「じゃあ今は?」
「それは……つか、おまえ、答えてないぞ?
俺様のどこが好きか、だ。まあ全部に決まってるだろうがな」
「もちろん。人の話を聞かない俺様なところも、お弁当を作ってきてあげても、結局私のお弁当もとっちゃうところも、大学に落ちちゃった所も……」
「珠紀。おまえ、ずいぶんいい性格になったじゃねえか?」
「嘘ですよ。真弘先輩だったら、どんなだって全部好きです」
「お、おう」
「別にない」
「……。ないです」
「なんだ? 今の間は」
「えーと、嫌いっていうか……」
「んだよ?」
「言っていいんですか?」
「……? なにをだ?」
「こないだ、キスした時、先輩が……」
「待て待てまて! 待てっ!!」
「嫌いじゃないけど……ちょっとびっくりしました」
「あー……。……慣れろ」
「バッチリだ!」
「はい。いいと思います」
「珠紀」
「先輩、とか、真弘先輩」
「珠紀、それなんだけどよぉ。先輩っての、そろそろやめねえか?」
「なんでですか?」
「そりゃ……来年はその、同級生になるんだし? そろそろ呼び捨てっていうのも、悪くないっつうか」
「えー、鴉取?」
「な・ん・で、名字なんだ!?」
「……ま、ま、まひろ……せんぱい。 無理です! もうクセです!」
「一生そう呼ぶつもりか?」
「えっ!?」
「なんでもない」
「そりゃ……まぁ別になんでもいい」
「今のままでいいです」
「カラス!(即答)」
「それはおまえ、例えじゃなくねえか?」
「ダメですか? 私、先輩の守護者の姿も好きなんです。羽とか格好いいし」
「確かに、俺様はいつも格好いいから仕方ねえな」
「……はい。で、先輩は?」
「そうだなぁ。リスとかか?」
「可愛い系ですねv」
「ちょろちょろして、目え離すとすぐどっかに行っちまうって意味だ」
「えー……」
015.プレゼントをもらうとしたら何がほしい?
「何が欲しいんだよ? 来月誕生日だろ?」
「んー、先輩がくれるものならなんでも」
「だぁっ! そういうのがいっちばん困るんだ! 考えとけよ?」
「だって、先輩と一緒に過ごせるなら、それで十分かなって。そういう先輩こそ、どんなものが欲しいですか?」
「そりゃ……」
「何赤くなってるんですか? あ、まさかヤラシイこと考えてますか?」
「ばっ、ヤラシイっておまえなぁ。健全な男女だったら当然……」
「ダメですよ。エロ本なんて恥ずかしくて買いに行けませんっ」
「あ゛? エロ……本だ?」
「……? 違うんですか? まさかDVD?」
「も、いい。なんでもいい」
「別にないです」
「……なぁ、珠紀。前っから訊こうと思ってたんだけどよぉ」
「はい?」
「おまえのそれ、天然か? もしかしてわざとか?」
「なにがですか?」
「だから、だな。つきあっている男女が、誕生日プレゼントに何が欲しいかっていう話をしていてだ」
「……? まだその話なんですか? 誕生日プレゼントがなんですか?」
「だから、こう、俺様ともっと一緒にいたい、とか、一晩中一緒に過ごしたい、とか」
「な、なんだ。そういうことですか」
「お、おぅ。そういうことだ」
「先輩に迷惑なんじゃないかって思ってました。私も先輩と一緒にいたいって思ってますよ」
「迷惑なわけないだろう! むしろ大歓迎……」
「今度、おばあちゃんと、美鶴ちゃんに言っておきますね。うちでまたお泊まり会するって。今度は拓磨だけじゃなくて、皆も一緒にしますか? ……先輩?」
「……わかった。よぉくわかった」
「クセ? 特にない」
「なんだろ? んー、思いつきません」
「珠紀のクセなぁ……。なにか訊く時とか、首傾げるよな?」
「そうですか?(小首を傾げて)」
「な? 今やってるだろ?」
「……ホントだ。えーと先輩のクセは、なにかにつけ拓磨を殴るとか、照れると目を逸らすとか?」
「拓磨を殴るのはクセじゃねえ」
「違うんですか?」
「習慣だ!」
「……拓磨に聞かせられないです」
「別にないです」
「ないのか?」
「だって、先輩、私が本当に嫌なことはしないし。あ、お弁当のメインのおかずを全部奪うのはやめてください」
「そりゃ、旨いんだからしょうがないな」
「理由になってないですっ。先輩は、なにかありますか?」
「そうだなぁ……一人でうじうじ悩むな。すぐに俺様に相談しろ。おまえは俺の女なんだからよ。知らないところで悩まれるのは、腹たつっつうか……わかったな?」
「はい」
「弁当奪う時。あー、ケガした時もか」
「だって、先輩平気で無茶するんですもん」
「すぐ治るんだから平気だっつうの」
「ダメですっ! ……そういえば先輩、こないだなんで怒ったんですか?」
「いつだ?」
「ほら、こないだ連休で祐一先輩が帰ってきた時、勉強みてもらったって言ったら怒ってたじゃないですか」
「うるせえ。あれはおまえがふたりきりだったって言うから」
「え……もしかして、やきもち?」
「う、うるせえっ。勉強くらい俺が見てやるっ。他の男になんか見てもらうなっ」
(浪人したのに……)
「なんだ?」
「いえ。次のテスト前にはあてにしてます」
「おぉ!」
「どこまでって……」
「そ、そりゃあ、なぁ?」
「こ、こんな人前でそんな……、まだ、き、キス……」
「いつ子供ができても不思議はねえ!! 以上!!」
「えぇぇぇっっっ!!??」
「鬼斬丸を壊す前、一緒に森を彷徨った時?」
「あれをデートとカウントするのか?」
「デートっていうか……でも、は、初めてキスされたりとか」
「だからって、あれは誰がどう考えても、デートじゃねえと思うぞ?」
「そうかなぁ。そうか。じゃあ、学校の行き帰りは毎日デートしてましたよね」
「あれは単に送り迎えで……。待て。デートらしいデートって、初めてっていつだ?」
「あぁ! じゃあ、この村に帰ってきて最初の日曜日に一緒に買い物行ったじゃないですか」
「……村の商店街にな(デート……それが俺たちの初デート……なのか?)」
「……? 普通でしたよね?」
「そりゃ、おまえ。焼きそばパンの材料と、洗顔石けん買いに行っただけだからな」
(デート……あれが俺たちの初デート)←まだ引きずってる
「あ、でも一緒に野菜とか買ってて、ちょっと新婚さんみたいかもって思いました」
「そ、そうなのか?」
「はい♪ 楽しかったです」
「どこまでって……んなもん」
「商店街の先までは行きませんでしたよね?」
「……そうだな」
「デートスポット……」
「遊園地や水族館や、映画館や」
「は?」
「たくさん行きたいですね。受験終わったら」
「だな」
「先輩の誕生日だったら、やっぱりやきそばパンフルコースな感じですかね」
「お、いいな。やきそばパンづくしってのも。おまえはなんか俺様に演出して欲しいのか?」
「演出っていうか……別に先輩と一緒に過ごせればいいです。先輩はどうですか?」
「そりゃ……」
(せっかくの恋人になった最初の誕生日だ。
しかしまだそういうコトはしてないワケだしな。
ここはひとつベタなところで「プレゼントにおまえが欲しい」とか言ってみるか。
いやいやいや、でもそういうのはひくか? ひかれるか?
でもこんなこという機会はそうそうないしな……)
「せ、せんぱい?」
「うおっ!? ななななんだ!? 別にやらしーこととか考えてたわけじゃないぞっ。断じて俺はそんなことは」
「……考えてたんですね。か、考えときます」
「──っ!」
「忘れた」
「そんな、先輩からだったじゃないですか!」
「覚えてねーな」
「……先輩の方から突然キスし……──っ!?」
「忘れとけ」
(今、再現したじゃないデスカ……)
「言葉なんかじゃ表せませんっ」
「あーまぁ、そうだな」
「もちろん愛してますっ」
「まぁ、そうだな」
「……先輩。さっきから『そうだな』ばっかりでズルイです。ちゃんと言ってください」
「ばっ、おまえなぁ。男はそうホイホイと、あ、あい、愛してるとかってのは言わないもんなんだっ」
「嘘です。私相手じゃなければ、いっつも言ってるじゃないですか」
「んなもん言ってるわけねーだろ」
「いいえっ、言ってます! やきそばパンに!! 私はやきそばパン以下なんですね!?」
「……珠紀。おまえそれ真剣に言ってんのか?」
「……」
「~~~っ、だぁっ! 愛してるに決まってるだろがっ!」
「んー、思いつかないです。先輩は身長絡みの件ですか?」
「だ・れ・が、小さいだと?」
「言ってません!」
「言われて弱いひと言なぁ……。言葉っつうか、珠紀に泣かれるのには弱い」
「清乃ちゃんに連絡をとります」
「清乃? って、あの転校してった奴か? なんでだ?」
「清乃ちゃんは、すっごくよく効く藁人形を……」
「ま、待て待て待てっ! しねえからっ! 絶っ対浮気はしない! だからその、玉依パワー全開姿はやめとけ? な?」
「先輩はどうですか?」
「……すんのか?」
「はい?」
「おまえ、浮気すっか?」
「するわけないですっ!!」
「だろ? だからどうもしない」
「したとしたら、許してくれますか?」
「おまえなぁ……。まぁ仮定として、おまえが浮気したとしたら、少なくとも相手の男は沈めるな」
「あ、はは……えーと。しないですよ? 私は、そうですねぇ。……呪います」
「──っ!」
「ミルクティーでしたね」
「……ミルクティーだったな」
「寒かったんですよぉ。心配になって迎えに行ったらまだ寝ていて、怒る気もなくなりました」
「わーるかったって」
「ふふ、でもいいです。何かあったんじゃないかと心配したんで、先輩が寝ててホッとしました」
「……珠紀。好きなもん奢ってやる。なに飲む?」
「え? どうしたんですか? 急に……」
「いいから、早く言え。言わないと気が変わる。3、2、1……」
「え、え、あ、じゃあ、ミルクティーで!」
「一番……一番かぁ……」
「そうだなぁ。目、か?」
「そうなんですか?」
「敢えて選ぶならな」
(こっちをじっと見るのも、敵を睨み付けてた強い目も好きだ、とは言ってやんないけどな)
「私は、手、かな。繋ぐとあったかくて強くて優しくて、先輩のこと大好きだなぁっていつも思います」
「お、おぅ」
「……。な、ないです」
「嘘つけ。だったらなんで赤くなってんだよ?」
(言えない。先輩がやきそばパンを食べ終わった時、指を舐めたのを見て、ドキっとしたなんて……)
「ナイですっ。だいたい先輩、私に色っぽいって思われたいですか? 先輩は色っぽいっていうより、格好いいです!」
「よくわかってるじゃねーか。珠紀の色っぽい仕草なぁ……。髪を耳にかける時とか、まぁ、少しくらいは色っぽいかもな」
「むぅ、どうせ少しです!」
「色っぽい女はそういう風にむくれねーもんだろ? いいじゃねえか。か、可愛いんだから」
「……ありがとうゴザイマス」
「私はいつもドキドキしてますよv」
「そうだなぁ……。ちっこいカミをうっかり踏みつけて取り囲まれてたり、ボーっと歩いてて階段から落っこちそうになってたり、いろいろあんなぁ」
「せ、先輩? それって微妙に違くないですか?」
「うっせ。だから、おまえは目が離せないって言ってんだ」
「多分つけます。まぁまぁうまいと思うんですけど」
(こいつほどわかりやすい奴っていないと思うんだけどな。自覚ナシ、か……)
「先輩はどうですか?」
「おまえよりマシなんじゃねーの?」
「え、ちょっと先輩、それどういう意味ですか?」
「先輩はやきそばパンを食べてる時ですよね?」
「おまえ、人を食い気ばっかりの人間みたいに言うんじゃねえ」
「え? 違うんですか?」
「そりゃ……お、おまえはどうなんだよ?」
「そうですねぇ。お風呂に入ってる時とか、いろいろ料理を作ってる時とか」
(一人ですることばっかりかよ……)
「作った物を先輩に食べて貰ったり……先輩と一緒にいられる時。先輩は?」
「(珠紀の隣で)やきそばパンを食べてる時だ」
「時々しているような、してないような」
「ケンカっつうほどじゃないな」
「こないだの、やきそぱパンに青のりは必要か? っていうのは、白熱しましたよね」
「あれは必要に決まってる!」
「絶対いりません!」
「それは……(真っ赤)」
「まぁ謝罪の気持ちを行動で示すってやつだな」
「やです」
「んだとぉ!?」
「だって、生まれ変わるってことは、1度離ればなれになっちゃうんですよ? 考えたくないです」
(先ほどからのつづきで)
「……今」
「え? 私なにかしましたか?」
「いいから、おまえはどうなんだよ?」
「……」
「……」
「……」
「……おい?」
「あ、ありました! 購買でプリンを買ってきてくれた時。……あれ? 先輩。しゃがみこんでどうしたんですか?」
「おまえの愛情判断基準は、120円なのな……」
「先輩の部屋に遊びに行った時、雑誌ばっかり読んで構ってくれない時」
「あれはおまえがあんな服着てくるからっ」
「は? 服ですか?」
「ななななんでもないっ。俺は……別にない。こいつが天然なんだっていうのはよぉくわかったからな」
「好きって言う、ぎゅって抱きつく、キスをする、かな」
「ま、そんな感じだな」
「先がいいです」
「無理だな。この鴉取真弘先輩様がついていて、おまえを先に死なせるなんてことは絶対ない」
「それはそうかもしれないですけど、寿命ですから……」
「は?」
「え、あれ? だって、ずっと一緒にいてくれるんですよね?」
「と、当然だ! 白髪のしわくちゃになってもいてやる!」
「……先輩がハゲても傍にいます」
「んー……」
「なんだ? なんかあんのか?」
「え? いえ、たいしたことは」
(こないだ作ったヨーグルトムースの材料、ちょっと賞味期限切れだったけど、先輩なら平気だろうと思ったし……実際平気だったんだからいいよね)
「ホントか?」
「はい。特にないです。それより先輩、ベッドの下に……」
「──っ!! 見たのか!?」
「隠す人が多いって聞いたことあるんですけど……そうですか、そうなんですか……」
「な、なんにもない! そうだな、埃とゴミが落ちてるくらいだ!」
「そのゴミって、やらしー本ですよね。よぉくわかりました」
「ば、おま、勝手にわかるなっ!」
「……背」
「背、ですか?」
「べ、別に、今だって180はあるけどな! もうちょっと高い方がいいんじゃねえか、と、思う」
「あんまり高いと、私からキスできなくなっちゃいます」
「……(それはそれで捨てがたい。が、しかし)それでもあと20センチは欲しい。おまえは?」
「……です」
「は?」
「胸、です」
「……」
「もぉ! なんなんですか、その可哀想なものを見るような目は! 私だって人並み程度にはあるんです! 先輩が巨乳好きだからっ!」
「ほぉ、人並みな。よぉし、珠紀。俺様が直々にチェックしてや……ぐはっ」(乙女の鉄拳炸裂)
「結構ですっ!」
「公認です」
「だな。村で知らねー奴はいないんじゃないか?」
「だといいナ、と思います」
「なんだ? 弱気だなぁ」
「だって、私は絶対ずっと先輩のこと好きですけど、先輩はこれから村とか出てみたらわからないじゃないですか。フィオナ先生みたいな巨乳の美人が……」
「ばぁか。永遠に決まってんだろ」
「はい」
「巨乳の美人は単なる観賞用で……、って、おい! 待て! 珠紀っ!?」
「今、永遠が壊れた気がしました」
「ちょっと、待て! 冗談だ! んなもん本気なわけ……」
「嘘です。永遠に好きですよv」
「……おまえ、そういう顔、絶対他の野郎に見せてんなよ?」
「はい?」
「なんでもねぇっ!」
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