【読了メモ】寺嫁さんのおもてなし/華藤えれな

寺嫁さんのおもてなし
 

 

祖母と2人暮らしをしていた真白ちゃん。祖母の四十九日の翌朝、十八才の誕生日。目が覚めたらあやかしになっていた。亡くなった祖母からの伝言によれば、彼女は元々人間でなく、このままでは黒妖の嫁にされてしまう。それを避けるべく龍の化身=許嫁の元に行きなさい。
と始まる物語。
龍の化身はお坊さん。その寺はまるで幽霊屋敷のように荒れていて……。
まぁそのお坊さん、龍成と共に寺嫁候補として過ごすお話。
安倍晴明の母・葛葉の生まれ変わりの女性やら引きこもりの能楽若宗家、黒妖に愛されまくりな刀鍛治と個性的な人がいっぱい。
多分、というかまぁシリーズ第1作目で大きな流れの序章なんだよね?という感じ。
真白ちゃんが人間になる為のポイントシステムや、前世を思い出しただけでサクっと吹っ切る発言をするあたりがやや安直に感じたのは、物語が序章で、大きな盛り上がり感がなかったからかなぁ。
序盤で引き込まれただけでに、もうちょっと最後に向けての盛り上がりが欲しかった。
シリーズ化ならもう1冊くらいは読んでみるかな……ちょっと迷う。

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