緋欠片

緋欠片

o-mail

    あれば便利かもと思ったことはあるけれど、 必要とまでは感じなくて、持つ気にはなれなかった携帯電話。 電波の届かないこの村では無用の長物で、それこそ持つ意味がない。 普段なら逢いに行くか家に電話をすればいいことだけれど、 ...
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照れ屋で我が侭な俺様との恋で

01 「よそ見したおまえが悪い」 02 「俺がいるのに他の奴のことなんか考えてんじゃねえ」 03 「だからおまえはバカだっつうんだ」 04 「おまえには俺だけいればいいだろ」 05 「好きだって言うまで離してやんねぇ」 お題配...
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side-SUEZEN

 珠紀が再び季封村での生活を始めるにあたって、両親からはいくつかの条件が提示された。  大ケガするような何かがあったら、即刻玉依姫をやめること。  なるべく家に電話して、近況報告すること。  学期間の長期休みの時には、少しは家に戻って...
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SU・E・ZE・N

 目を覚ませば、いつもの天井の木目。  畳に転がっていつの間にか眠ってしまうのはいつものこと。  真弘は見るともなしに木目を見ながら、今日の記憶をたぐり寄せる。  2学期の期末テストも明日で終了という今日。  学校帰りに「先輩、一緒...
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あとのまつり

「真弘先輩はちっちゃい頃からちっちゃかったんですか?」 「んだと? コラ」  コーヒー牛乳にさしたストローから口を離した真弘は、想い人に不穏な目を向けた。 「いや、子供の頃はそうでもなかった」 「確か中学にあがる前までは、俺より高か...
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優しい嘘

 今日は朝からついていなかった、と雪にまみれて思う。  心を映したようなどんより灰色空を見上げ、泣きたい気持ちでため息をついた。    いつの間にか鳴りやんだ目覚ましに飛び起きたのは、今朝のこと。  早くから出かけた美鶴ちゃんが用意...
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